食品製造において、チルド温度帯商品や冷凍商品などへのシフトが進むことで
食品製造のあり方そのものに劇的な転換が起きています。
それは食品製造に関わる者にとっては脅威であり、逆に大きなチャンスでもあります。

  • 冷凍化による変化①消費期限が長くなる

    注文から生産までのリードタイムを稼げるようになることで、これまで難しかった計画生産をより精度高く実現することが可能になります。
    これにより食品廃棄ロスを減らすことができ、製造コストの削減にも寄与します。

  • これまで

    ・注文を受けて24時間以内に納品
    ・余剰材料、在庫の確保が必要
    ・生産計画を緻密に立てても意味がない

  • これから

    ・コストダウンのために余剰を減らすチャンス
    ・生産管理を徹底することで解決
    受発注管理
    生産ラインの最適化=人員、生産能力の平準化

  • 冷凍化による変化②配送エリアの拡大

    消費期限の長期化は、配送においても大きなメリットをもたらします。それはこれまでの配送可能エリアが大きく拡がることです。

    工場側のメリット一製品あたりの生産量のアップ

    冷凍化は生産する工場にとっては、一製品あたりの生産量を増やせるということを意味します。
    これまで一つのラインで頻繁に行われていた生産品目の切り替えを減らすことができ、生産効率の向上につなげることができます。
    ただし、そのためには工場の生産品目の再編が大前提であり、アイテムの分担による集中化が必須となります。
    ある意味、工場全体での価値観の転換ができるか否か、そこが大きな鍵を握ってくることは間違いありません。