制御盤海外規格
認証サポート 半導体業界【UL 508A・ANSI/NFPA79 規格対応】
- クライアント
- 半導体業界
- ご依頼内容
- 制御盤海外規格 認証サポート UL 508A・ANSI/NFPA79 規格対応
ご相談の背景
アメリカ向け半導体洗浄系装置において、NRTL(*1)によるNFPA79のフィールドラベル (*2)をNRTLのX社(認証機関)にご依頼中だった、流量制御メーカーのA社様。
機械装置のNFPA 79のフィールドラベルを完了するにはその規格だけを満足させればいいのではなく、NFPA 70、UL 508A、ANSI B 11.26、ISO 12100等、関連する様々な要求規格を満たし、必要な技術資料も準備する必要がありますが、自社対応のみでは達成が難しいという事でした。
*1 フィールドラベル(Field Label):新規設置される、または他の自治体から移設される機械装置に対し、NRTLが審査を実施する。本ラベルはフィールドラベルを行う当該機械装置のみであり、さらにその設置される工場限りでのみ有効となるため、同様の機械が複数台ある場合などには原則同じ審査、試験を実施することになる。本制度はアメリカの司法権のある州や都市のAHJ(Authority Having Jurisdiction)がその強制度を定めているエリアもあり、カリフォルニア州ではオレンジ郡やシリコンバレー、ノースカロライナ州のシャーロットではAHJを務める保険団体が強制しています。
*2 NRTL(National Recognized Testing Laboratories):米国国家認証試験機関。OSHA(米国労働安全衛生局)が認定した試験機関で、米国連邦の規格に基づいて様々な製品の安全試験・審査・認証を実施する民間団体の総称。アメリカ国内での製品の流通における安全の証となるものはNRTLの認証ラベル、フィールドラベル、NRTLの評価レポートになる。それらが何もない場合、何かしらの事故後の訴訟の際に要求される安全の証明が不可になります。
当社の対応
当社にご相談いただいたときには既にNRTLの図面上での技術相談が実施済みでした。
制御盤はUL 508Aの適合を必須とされてたため、SCCRに対応した電気回路の変更、機器選定・主要構成品リストの作成など設計業務を実施しました。
その過程で私たちが把握した装置側の規格不適合点をお客様に伝達して行く中で、リスクアセスメントのサポート、安全ブロック図の作成、PL計算書などのエビデンスの準備のための解説などを実施しました。
機械装置安全分野ではX社との技術ミーティングをした後に装置安全コンサルティングを実施。
結果、機械装置全体でフィールドラベルをクリアするための技術サポートを実現しました。
ポイント
- ●認証機関は第三者機関のため、コンサルティングは原則実施されません。コンサルティング会社は電気設計、部品選定、制御盤製作などの実務は実施されません。当社IDECファクトリーソリューションズは規格のエキスパートが在籍しているため、認証機関とコンサルティング企業ではサポートされにくい難解な部分の技術的サポートが可能です。
- ●フィールドラベルおよびCEマーキングの際に最も重要視されるのが制御盤です。装置側のセーフティ部分は切り離せないものであり、当社IDECファクトリーソリューションズは装置の安全コンサルから制御盤製作、機内配線工事まで総合的なエンジニアリングが可能です。