品質向上建設社会・インフラ
トンネル工事現場における危険エリアの人在検知ソリューション
トンネル工事などにおける工事現場の危険エリアに対し、 重機や人の往来をチェック、許可した物以外の進入があれば警報でお知らせ
- 業種
- 建設
- ソリューション
- 品質向上
- システム
- 社会・インフラ
事例の概要
導入の背景
建設工事に関わる労働災害は全産業中で大きな割合を占めている。その中でも山岳トンネル工事の災害発生率はひときわ高く、とくに切羽近傍で災害が発生した場合には重篤災害となることが多い。
トンネル掘削のずり出し作業は、狭隘な作業環境において複数の重機が連携作業を行う状態となっており、また重機の大型化に伴う死角の増大もあって重機接触災害が発生するリスクが高い状況になっている。
また事故等が発生した場合、原因調査や再発防止策等を関係部門に提出し承認されるまで時間を要し、工事完了納期に遅延が発生するため、事故が起こらないシステムが切望されていた。
導入ソリューション
- 人や車両に取り付けたビーコン(発信機)とトンネル構内などに設置した受信機により位置情報を取得、ずり出し作業中に許可されていない人や車両が切羽エリアへ侵入しようとすると、警告照明システムの高照度赤色LEDライトと大音量スピーカーにより異常を知らせる
- 重機オペレーターの死角に人が侵入した場合には、AI搭載人検知カメラやセンサー等でオペレーターに知らせる。
- クラウドシステムと連携し、重機や作業者がどのような状況になっているかを把握し、データを蓄積する事で危険予知につなげる。
導入の効果
- ●ずり出し作業中に、許可されていない関係者の進入を防ぐことが可能になった
- ●重機オペレータが重機から降車する回数が減少し、巻き込まれる災害リスクが低減
- ●作業停止時間が減少することで生産性が向上
- ●安全通路を厳守する意識が向上し、災害リスクが低減